くぎ曲げ問題はプロフェッショナル・ファール?

遊技くぎ問題に関する回収対象機の全リストが公表されました。
対象機種はおよそ59万台だそうです。

牙狼魔戒の花・金色、北斗、真・慶次、エヴァ、ルパン等、
現主力機の多くがリストにあがっています。

年内いっぱいに入替できるように努力する
という取り組みのようですが、どうなる事でしょう。

撤去が進むという事は、入れ替えが増えるので、
メーカー側によっては、販売のチャンスと捉えられると思いますが、
一方、機械代を払うホール側はたいへんだと思います。

なので、自粛期間が終わった現在、
皆さんのホールの状況はどうでしょう…??

これから沢山台を買わなければならないホールさん。
きっと、初夏を感じさせない寒さが予想できます・・・

でもそんなの関係ねぇ!! と、MAXの真・慶次に座ってみると、

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2000円で赤保留キタァーーーッ!!
~ 傾奇御免キタァー!!
~ よっしゃー 当たった!!

でも、単発&スルー...
殿、無念でござる。

 

さて、話を戻しまして、従来より言われていた、くぎ曲げの問題について、
「検定機と性能が異なる機械」という事が問題視されているようですが、
今回はこれについて考えたいと思います。

一応、娯楽とされている遊技業界ですが、射幸性の高い台は人気があります。

そうした事も客側から見れば、選択肢の一つとしてアリだと思うのですが、
ここがクローズアップされてしまうと、娯楽ではなくギャンブルと見られてしまいます。

2008年に花の慶次が大ヒットした頃から、
北斗や牙狼のMAX機が次々と出てきました。

MAX機だからと言って、単にソフトスペックがMAXな訳ではなく、
大当たりが続いた際に、早く重く出玉が獲得できるよう、機械性能に工夫がなされています。

メーカーが検定機関に申請械を持ち込んで、実射試験を行った際、
出玉率が一定の基準値を超えると不適合となってしまう為、
釘調整を素人でも分かる位に斜めに曲げて(マイナス調整して)持ち込むのが定石となっています。

(※全てのメーカーがそうしている訳では無いハズです)

具体的には、短時間出玉、役物比率、時短中ベースです。
この数値を下げる為に、ゲート周辺の釘やアタッカー入口付近の釘が、ありえない位マイナス調整となります。

こうした機械が実射試験をパスし、適合を受けて市場に出る際に、
出荷時の釘調整はフラットに近い状態となる為、
出玉性能は検定時よりも出る方向へ現れるというケースが起こります。

もし、新台導入時に店がサービス調整をしてしまうと、
$ 10万発オーバー!! 
という状況も有り得る訳です。

数年前は、「10万発出る台はダメだ!!
と、怖いオジサン達によく言われたとか…

こうした出玉レースに滑車がかかったのか、
ついに看過できないレベルに行ってしまったのだと思われます。

近年、遊技機人口は明らかに減少傾向にあります。
それはホールに通ってみても実感できます。

日遊協によるレジャー白書2015にての市場規模

MAX機の競争が過熱する前の2006~2008年頃は、
海、エヴァ、京楽系のミドルコーナーが賑わっていた良い時代でした。

MAX機の出玉競争や業界が淘汰されていく中、
リーマンショック、東日本大震災、そして高齢化社会に関する問題等、
こうした社会情勢も遊技人口に影響を及ぼしていると感じます。

リーチ画面を見て「当たれ!」と思うのも本音ですが、
国会の中継を見ながら「早く景気回復させろ!」と思ってしまいます。

MAX規制による内規変更、ちょいパチの出現、等価交換の排除、
撤去機による入れ替え等、
現在、遊技業界は大きな転機をむかえています。

目的は射幸性を下げて、初期投資額を抑え、安定性のある機械にする事。
遊べる遊技機で遊技人口の減少を食い止める事。

遊技客のニーズを考えれば、何か矛盾しているように思いますが、
今後、業界がどうなっていくのか、しっかりと見守っていきたいです。

次回はちょいパチについて、考えたいと思います。
お楽しみに。